脳脊髄液減少症(低髄液圧症候群)とは

図解入りの説明
※私なりの簡単な説明です。あくまでも、素人による説明なので、ご理解下さい。

正常な状態


正常の脳は、脳脊髄液で浮いている状態で脳脊髄液の圧を一定に保つ為に、硬膜と言う膜が保護しています。
脳脊髄液(略して髄液)は無色透明で、1日の生産量は約500mlで成人では約150mlの髄液が溜まっており、
1日に3〜4回入替わっています。髄液の役割は、実の所良く分かっていませんが、1つ確かな事は、脳や脊髄を
衝撃から守るショックアブソーバー(クッション)の役割をしていると言われております。

髄液が異常に増える病気『正常圧水頭症』と言われ、この病態の診断と治療法は、ほぼ確立されています。
反対に、髄液が異常に減少した病気『脳脊髄液減少症』は、診断・治療法は確立されているとは言えません。

脳脊髄液減少症(低髄液圧症候群)の状態

主な症状 ※症状は人によって
 様々です
痛み 頭痛、頚部痛、
背部痛、腰痛、
四肢痛など
脳神経症状 視力障害、
物が2重に見える、
聴力障害、耳鳴り、
めまい、
のどや顔面の違和感、
味覚障害など
自律神経
症状
腹痛、下痢、便秘、
微熱、動悸など
高次脳機能
障害
集中力・記憶力・
思考力の低下、
睡眠障害、うつなど
その他 全身の倦怠感、
内分泌障害
吐き気、嘔吐など

交通事故、スポーツ外傷、転倒の衝撃などで硬膜が破れて脳脊髄液が漏れ、脳が下がり、静脈など頭蓋内
痛覚感受部が刺激されて、頭痛や首の痛み、視力障害、めまいなどの様々な症状を引き起こし、難治性の
「むち打ち症」の原因の一つとなっています。
(注:むち打ち症の全てが髄液が漏れているとは限りません)

この病気は、原因が特定されにくく、「怠け」や「精神的なもの」等、判断される事が多くなっております。
症状は頭痛、
頚部痛、めまい、耳鳴り、視機能障害、倦怠・易疲労感など(症状は人によって様々)です。これらの症状は
座位・起立位により3時間以内に悪化する事が多いです。座位・起立位の時、頭痛などが発生し、横になると
症状が治まり、天気が悪くなる前(低気圧や台風が来ると)に症状が悪化します。
(脳脊髄液減少症の特徴的な症状です)
又、外見や一般の検査だけでは分かり難い為、病を医師や周囲が理解して頂けない事もあります。その為、
症状の原因追求の為、病院やドクターショッピングを繰り返したりします。

しかし、最近、新しい診断法や、治療法(ブラッドパッチ療法等)の有効性が報告されています。

治療は、まず最初に発症後間もない場合は、保存的治療(約2週間の安静と十分な水分補給)で破れた硬膜が
自然に治る時があり(発症から時間が経っている場合でも一度は行ってみる)、保存的治療で、症状の改善が
得られない場合、ブラッドパッチが推奨されます。

ブラッドパッチ療法とは、患者さん本人の血液を、破れた硬膜付近に硬膜と背骨の間にある脂肪組織に注入します。
血液が硬膜外腔の中にある脂肪・結合組織を癒着させる事により、ノリの役割を果たし脳脊髄液が漏れた部分を
ふさぎます。


脳脊髄液減少症は、多くの医療機関で健康保険が適応されず、1回のブラッドパッチで約30万円掛かり、病の
苦しみプラス患者の経済負担になっています。患者の一人として、早く健康保険が適応される事を願っています。  


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